10月10日(土)は,日本教育方法学会での課題研究の提案を担当しました.
関西大学の小柳先生,北海道大学の大野先生の進行で,「授業のオンライン化は,子どもの学びをどう変えるのか」というタイトルで,横浜国立大学の野中先生と私が提案しました.
野中先生から,コロナ禍での自治体や学校の取組状況を全国的な調査結果等を提示されました.あらゆる角度からの分析結果を丁寧に説明されて,臨時休業中の学校や家庭での学びの姿を考えることができました.
私からは,既に一人1台の情報端末環境や家庭への持ち帰り,そして遠隔合同授業に長期にわたって取り組んでいる高森町の取組をコロナ禍の休校前後を比較した結果を提示しました.自治体として,全家庭のネット環境を整備して,どの家庭からも学校と接続できるようにしたこと,全家庭が接続できてから見えてきたことを話しました.
家庭とのオンライン学習を考える上で,ネット以外の「家庭の学習環境」も今後考えていく必要があることを提案しました.学習机で取り組む子もいますし,台所で学習する子もいます.ICT機器やネット環境以外にも,学習する環境(物理的・人的)を学校が支援するのか,またどの程度支援するのかを考えていく必要があることを話しました.
協議の中で話題になったことは,家庭でのオンライン学習の内容です.教師が子どもに課題を与えて学習させるといったやり方でいいのか,子ども自らが課題を考えて,そして学習に主体的に取り組むこと,そしてその主体的な学びをオンライン上で教師が支援すること.こんなことをチャット上でやり取りできたと思います.
発表で参考になったという意見が多かった図を掲載します.オンライン学習の形態を図式化したものです.
日本教育方法学会での課題研究の提案
- 2020年10月12日
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